前々回、That's談<第三回目>の最後で
Downwellは直感的でシンプルな操作感でありながら、疾走感と爽快感があり、非常にすぐれたゲームです。
私はDownwellがインディーゲームならではの強みをふんだんに活かしていると感じました。
と書きました。
今回は、この「インディーゲームならではの強み」とはなんでしょう、というお話です。
大手にはないインディーゲームの強みはいくつか挙げられるとおもいます。
- 個人、あるいは少人数ならではのフットワークの軽さ
- プレイヤーからリッチなグラフィックや、大容量なボリュームを要求されない
- 大手が冒険できない攻めたアイデアで勝負しやすい
多くのプレイヤーは、インディーゲームに求めるのはそこではない、と思っているはずです。
ただ、インディーゲームでも圧倒的ボリュームのゲームがありますし、超美麗3Dグラフィックの作品もあります。
それはもうただただスゴイなーとしかいいようがありません。
ただ、インディーゲームは大手ほどのクオリティを要求されない代わりに、大胆さは大手以上に求められる場合があります。
王道のストレート球で大手と勝負しても、剛腕を振るう名投手に球速では敵いません。
インディーゲームの支持層も、そういったユニークな作品を求めている人は少なくありません。
また、極端なほどシンプルなゲームで勝負できるのもインディーならではです。
大手ならプレイヤーキャラを敏腕クリエイターがデザインして、凄腕の技術者が3Dのモーション制作をこだわり抜いて、豪華な声優がボイスを吹き込んで、プレイヤーに「さすがだ」と言わせます。
![【中国ゲーム市場】中小デベロッパーの逆襲!?運営会社ランキングTop7『Pandada』成功の秘訣は? | 中国ゲーム 日本語情報サイト[ゲーム大陸]](https://chinagamenews.net/wp-content/uploads/2019/04/042406.jpg)
【中国ゲーム市場】中小デベロッパーの逆襲!?運営会社ランキングTop7『Pandada』成功の秘訣は? | 中国ゲーム 日本語情報サイト[ゲーム大陸]
スマホゲームの分析を行う『App Annie』が中国のトップパブリッシャーを発表した。同ランキングでは『テンセント(Tencent)』や『NetEase』など大手が名を連ねる中、40名規模の中小デベロッパー『Pandada(小白)』がTop7の座に輝いた。競争の激しい中国市場で如何にして成功を果たしたのか。その背景を紹介したい。
シンプルがゆえ、洗練されていないと単にチープな印象を与えて終わりかねません。
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シンプルなビジュアルでありながら非常に味があって、ダークさが地下の雰囲気にマッチしていて妙にかっこいいです。
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「敵を撃破しながら一方向に進む」という一見するとよくあるゲームですが「井戸に飛び込み先の見えない地下にどんどん落下していく」というアイデアは非常にユニークです。
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落ちながら敵を撃破する爽快感と、すこしの判断ミスがゲームオーバーに繋がる緊張感のバランスが絶妙です。
- 左右移動とジャンプ(攻撃)のみのシンプルな操作方法は、爽快感が得られつつ高い技術を求められ、やりごたえがあります。
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短い時間に気軽にプレイできるカジュアルさと、武器の選択で戦略性が広がる奥深さは秀逸です。
- プレイヤーの練度が上がれば記録も伸びるので、PS(プレイヤースキル)の成長を実感できる楽しさは飽きさせにくいです。
『ゾウだけが解けるパスワード』は、NHKが主催するコンテスト『神ゲー創造主エボリューション2023』でグランプリを受賞した作品です。
百聞は一見に如かずですよね。
『ゾウだけが解けるパスワード』は無料でブラウザゲームとして公開されていますので、そのセンスを実際に感じてみてください(スマホでのプレイを推奨します)
薄羽涼彌 | Ryoya Usuha - elepass
Version 0.8 (2023/12/23)
スタイリッシュな方向へセンスがあふれる作品も素晴らしいですが、ユーモアのセンスに富んだ作品もまた素晴らしいです。
先日、小学生の娘がげらげらと笑いながらプレイしているゲームがありました。
『WHAT THE CAR?』というゲームで、一見するとシンプルなカーレースゲーム風(実際はランゲーム)なんですが、ステージが進むと操作する車がどんどんヘンテコになっていくんです。

DICEアワード2024受賞の『WHAT THE CAR?』、最新デモSteamにて2024年5月29日22時公開!
「WHAT THE CAR?」はレースゲームに対して求められていないと思われることを思いつく限り詰め込んだコメディレーシングゲームです。インディーの大ヒット不条理ゴルフゲーム『WHAT THE GOLF?』の精神的な後継作で、車に求められ

WHAT THE CAR? — WHAT THE GAMES?
An absurdly silly adventure full of racing, laughs, and surprises. Roll, jump, fly and sneeze your way to victory!
KPOPも大手事務所のトップグループの良さもあれば、中小事務所のマイナーグループにも良さがあります。
そして、大手は期待に応えるべく一定水準以上の作品を提供できる力を持っています。
間違いない安定感を求めるなら大手です。
その中にお宝といえるような作品があっても、大々的に宣伝するための広告費が足りないことがおおく探すのに一苦労します。
苦労して見つけた作品は応援したくなりますし育てたくなります。
奇をてらいすぎてスベってしまうということもあるでしょう。
ここまでを読むと「センスがなければゲームは作れないの?」っておもわれるかもしれません。
センスをある程度は磨くこともできます。
しかし、高いセンスというのは強力な武器であっても、数ある武器のひとつに過ぎないとおもいます。
センス以外の武器にひとつに「情熱」があるとおもいます。

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少なくとも私にはなにがヒットするかなんて予想できません。
ヒットするように工夫したり試行錯誤したり、できる限りのことはやって最善を尽くしますが、それで必ず当たるとは断言できません。
私は人並み外れたセンスも持っていませんし、有名クリエイターのような天才的頭脳も持っていませんし、天賦の才もありません。
情熱はそれなりにありますが、一つの作品に15年も費やせるかどうかは自信がありません。
私が心から尊敬してやまない桜井政博さんなんて『東大生137人が選ぶ令和の天才ランキング』に選抜されていましたからね。
いましがた放送していた『さんまの東大方程式』における「東大生137人が選ぶ令和の天才ランキング」で、9位に選抜されていました。 恐縮です!さんまさんが見てる…! pic.twitter.com/PlefI6MqtZ— 桜井 政博 / Masahiro Sakurai (@Sora_Sakurai) April 22, 2023
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